入学する(無料)
Study Column — Vol.01

共通テスト数学で点を取るための
3つのコツ

2026.06  |  Math Strategy  |  読了時間:約8分

「数学は苦手だけど、共通テストで点を取りたい」——そう思っている高校生は少なくありません。共通テストの数学は、難しい発想力より「パターンの認識力」と「時間管理」が合否を分けます。この記事では、すぐに実践できる3つのコツを具体的に解説します。

実際の指導現場でよく見る失敗パターンがあります。模試の自己採点をすると、正答率自体は悪くないのに、大問4つのうち最後の1つがまるごと白紙——というケースです。原因の多くは「実力不足」ではなく「時間配分の設計不足」です。裏を返せば、時間配分と復習のやり方を変えるだけで、同じ知識量のまま得点が10〜20点伸びることも珍しくありません。以下の3つは、特別な才能を必要としない、誰でも今日から実践できる工夫です。

コツ① 時間配分を事前に決めておく

共通テスト数学(数学IA・数学IIB)は試験時間が70分です。問題数が多いうえに、途中で詰まると一気に時間を失います。多くの受験生が「最初の大問に時間をかけすぎて、後半が解けなかった」という失敗をします。

おすすめの時間配分(数学IA・70分の場合)

第1問(必答)に15〜18分、第2問(必答)に15〜18分、残りの選択問題に合計20〜22分。最後の5分を見直しにあてるのが理想です。事前に「この問題は〇分まで」と決めておくことで、時間切れのリスクを大幅に減らせます。

大切なのは「解けなかった問題を飛ばす勇気」です。1問に8分以上かかりそうなら、いったんマークして次に進む。これだけで最終的な得点が上がることがほとんどです。

POINT 01

時間を「決めて」から試験に臨む

各大問の制限時間を紙に書いて暗記しておく。試験中は時計を見ながら「今どの大問にいるべきか」を常に意識する。

よくある失敗例で確認する

たとえば第1問に本来18分の予定が、ある小問でつまずいて26分かかったとします。ここで焦って残り時間で挽回しようとすると、雑な計算ミスが増え、結果的にさらに時間を失うという悪循環に陥ります。正しい対応は「26分かかった事実を受け入れて、第2問以降の配分を再計算する」ことです。たとえば第2問を15分に切り詰め、選択問題も1問あたりの上限を厳守する——このように「崩れた後にどう立て直すか」まで事前に決めておくと、本番でのパニックが大幅に減ります。

実践チェック — この場面、どうする?

模試本番。第1問に18分の予定が、実際は26分かかってしまいました。次にとるべき行動として最も適切なのはどれですか?

コツ② 頻出パターンを先に覚える

共通テスト数学には、毎年繰り返し出題される「頻出パターン」があります。三角関数の最大・最小、図形と計量、2次関数の頂点・軸の計算、確率の漸化式——これらは出題形式が変わっても、根本のパターンは同じです。

苦手な受験生ほど「教科書を最初から全部やろう」とします。しかし共通テストで点を取るためには、「よく出るパターンを集中的に反復する」ほうがはるかに効果的です。出題されたことがない分野に時間をかけるより、頻出分野を確実に取れるようにする戦略が得点に直結します。

頻出分野の見分け方

過去5年分の共通テスト(または大学入試センター試験)の問題を見て、毎年出ている単元をリストアップしましょう。数学IAなら「2次関数」「図形の性質」「場合の数と確率」、数学IIBなら「指数・対数関数」「微分積分」「数列」がほぼ毎年登場しています。

POINT 02

頻出単元を「深く・繰り返し」やる

全範囲を薄くやるのではなく、出題確率の高い単元を何度も解いて体に覚えさせる。同じ問題を3回解いて初めて「定着した」と言える。

「パターンで見抜く」とはどういうことか

一見すると別の問題に見えても、実は解法の骨格が同じというケースは非常に多くあります。たとえば「2次関数 y=x²−4x+1 の最小値を求めよ」という問題と、「ある図形の面積を表す式が S=x²−4x+1 になるときの最小値を求めよ」という問題は、文章の見た目こそ違いますが、どちらも平方完成して頂点を求める同じ作業に帰着します。多くの受験生は「文章が違う=別の解き方」と思い込んで時間を浪費しますが、「この式の形を見たら、この操作をする」というパターンを先に頭に入れておけば、初見の問題でも瞬時に方針が立ちます。

コツ③ 「解き直し」を勉強の中心にする

多くの高校生が間違えると「解答を見て理解した気になって終わり」にします。しかしこれでは次に同じ問題が出ても解けません。本当に力をつけるためには、「解き直し」が最重要です。

具体的な方法は次の通りです。まず問題を解いて答え合わせをします。次に、間違えた問題だけをノートに書き出します。そして翌日、ノートに書き出した問題を見直す。さらに1週間後にもう一度解く。この「時間をおいた反復」が長期記憶として定着させる唯一の方法です。

解き直しで意識すること

「なぜ間違えたのか」を言葉で説明できるまで分析することが大切です。計算ミスなのか、公式を忘れたのか、問題の読み違いなのか——原因が違えば対策も違います。自分の弱点パターンを把握することが、共通テスト対策の核心です。

POINT 03

間違えた問題は「3回」解き直す

1回目:解いて間違える。2回目:翌日に解説なしで再挑戦。3回目:1週間後にもう一度。3回解けた問題は「自分の武器」になる。

間違いノートの作り方(最小構成)

ノートといっても凝ったものを作る必要はありません。1問につき「① 問題の単元名」「② どこで間違えたか(計算・公式・読み違いのどれか)」「③ 正しい考え方を一言で」の3行だけを書けば十分です。この3行を1週間分まとめて見返すと、自分がどの単元・どのタイプのミスを繰り返しているかが一目でわかります。弱点が可視化されれば、次に何を優先して復習すべきかが自然と決まります。

よくある質問

Q. 見直しの5分は本当に効果がありますか?

A. 効果があります。見直しで見つかる間違いの多くは「実力不足」ではなく「符号の見落とし」「問題文の条件の読み飛ばし」といった単純なミスです。5分あれば、少なくとも計算過程の符号と最終値が問題文の条件(整数解か、正の値かなど)と矛盾していないかを確認できます。

Q. 頻出パターンはどこまで覚えればいいですか?

A. まずは数学IAなら2次関数・図形の性質・場合の数と確率、数学IIBなら指数対数・微分積分・数列の6分野から始めるのが効率的です。この6分野だけで出題の大部分を占めるため、他分野より優先して繰り返し演習する価値があります。

まとめ

✦  時間配分は事前に決めて、詰まったら飛ばす勇気を持つ

✦  頻出パターンを集中的に反復して、確実に取れる問題を増やす

✦  間違えた問題を3回解き直して、弱点を武器に変える

共通テスト数学で点を取ることは、天才的な発想力がなくても十分に可能です。日々の小さな積み重ね——毎日10問のクイズ、間違えた問題の解き直し——が、本番での得点につながります。

MATHACAは、この「繰り返し学習」をゲーム感覚で続けられるように設計された数学クイズアプリです。まずは基礎(Basic)を全問クリアするだけで、共通テストの平均点を超える土台ができます。

無料で始める