等差数列の和
Sₙ = n(a+l)/2 = n{2a+(n−1)d}/2
a は初項、l は末項、d は公差、n は項数
ひとことで言うと
(最初+最後)×個数÷2
動く図解
1, 3, 5, …, 19 の10個の数を、高さ 1, 3, 5, …, 19 のブロックの列にして階段を作ります。同じ階段をもう1つ用意して 180° 回し、もとの階段のすき間に組み合わせると、どの列も高さ 1+19 = 20 になり、横 10 列の長方形ができます。長方形のブロックは 20×10 = 200 個なので、もとの階段はその半分の 100 個です。
なぜ成り立つ?
階段に積んだ缶を2セット使う
お店の棚に、缶が階段状に積んであるとします。1列目に1個、2列目に3個、3列目に5個……と増えていく積み方です。1つずつ数えるのは大変ですよね。
そこで、同じ積み方をもう1セット用意して、逆さにして上から重ねます。すると、少ない列には多い列が、多い列には少ない列が組み合わさって、どの列も同じ高さの長方形になります。長方形なら「高さ×列の数」で一瞬で数えられるので、それを半分にすれば、もとの缶の数がわかります。
式で確かめる
和 S を、前から書いたものと後ろから書いたものの2通りで表して、縦に足します。
S = a+(a+d)+…+l
S = l+(l−d)+…+a
上下の組はどれも a+l になります(片方が d 増えるとき、もう片方は d 減るから)。その組が n 個あるので 2S = n(a+l)、つまり S = n(a+l)/2 です。末項 l = a+(n−1)d を代入すると、n{2a+(n−1)d}/2 の形になります。
使い方の例題
例題1:1+3+5+…+19 を求めよ
- 初項 1、末項 19、公差 2。項数は (19−1)÷2+1 = 10
- S = 10×(1+19)/2
- = 10×20/2 = 100
答え:100
例題2:初項 2、公差 3、項数 20 の等差数列の和を求めよ
- 末項 l = 2+(20−1)×3 = 2+19×3 = 59
- S = 20×(2+59)/2
- = 20×61/2 = 610
答え:610
よくあるミス
- 項数の数えまちがい(5, 10, …, 50 は 9 項ではなく 10 項。項数 = (末項−初項)÷公差+1)
- 一般項で n×d としてしまう(正しくは (n−1)d)
- ÷2 を忘れる
確認の1問
3+7+11+…+39 の和は?
項数は (39−3)÷4+1 = 10、和は 10×42÷2 = 210 です。189 は項数を 9、231 は項数を 11 としたミス、420 は ÷2 を忘れた値です。
関連
関連する公式
- 等比数列の和
- Σの公式
- 数列の一般項
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